【写真】シェラトンドバイクリークホテル&タワーズ(Sheraton Dubai Creek Hotel & Towers)/ドバイ(アラブ首長国連邦)
Q.一般的に、世帯年収がいくら位からお金持ちと呼べるのでしょうか?
A.アメリカの調査では、年収250,000ドル(約3,000万円)が一つの区切りとなるようです。
ニューヨークの「CNN Money」と調査機関「ORC International」が共同でおこなった、アメリカ人1,003名(成人男女)を対象とする「幸せになるためにはどのくらいの年収が必要か?」の電話調査(2014年5月29日~同年6月1日)によると、世帯年収100,000~199,999ドル(約1,200万~2,400万円)が必要という回答が23%、世帯年収100,000ドル(約1,200万円)未満で幸せを感じると答えた回答が51%と過半数を占めました。
そして、世帯年収100,000ドル(約1,200万円)未満と答えた51%の内、50,000~74,999ドル(約600万~900万円)が22%と約1/4を占め、75,000~99,999ドル(約900万~1,200万円)が13%、30,000ドル(約360万円)未満と答えた人が10%、6%は「幸せはお金では買えない」と回答するという結果になったそうです。また、プリンストン大学が実施した別の調査では、年収75,000ドル(約900万円)までは幸福度が増すものの、それ以上の年収ではそれほど幸福度の上昇は見られなかったという似通った結果が出ています。
一方、「世帯年収がいくらで金持ちと思えるか?」という質問では、回答者全体の60%が250,000ドル(約3,000万円)未満の枠に票を入れ、100万ドル(約1億2,000万円)以上と答えた人は11%にとどまりました。
このように、年収50,000~74,999ドル(約600万~900万円)、または年収100,000~199,999ドル(約1,200万~2,400万円)の2世帯で幸せを感じやすく、年収250,000ドル(約3,000万円)を超えるとお金の心配がなくなり、別の部分に幸福感を求める心理が働きやすいと推測されます。
なお、アンソニー・ロビンス氏の著書「Money Master the game」によれば、世界の平均所得は月額1,480ドル(年収17,760ドル)ほどで、年収34,000ドルあれば世界トップ1%の所得層に入ることができるとのことで、さらに世界人口のほぼ半分にあたる約30億人が1日2.5USD、年収9,000USD以下で暮らしているという現状があるようです。そのため、30,000ドル強の年収があれば、世界的な視点では最初の経済的な幸せを手に入れたと考えられるかもしれません。
( * 1USD=120円換算 )