【写真】マッカラン国際空港(McCarran International Airport)/ラスベガス(アメリカ合衆国)
Q.年収1000万円以上(主に30~40代)の人数と割合、貯金額はどれくらいでしょうか?
A.年収1000万円以上は日本人の約5%、貯金額は1,000万円以下が意外と多いと言われます。
年収1000万円以上の人数と割合
「富裕層」、「セレブ」、「お金持ち」と聞くと、日本人であれば、億単位のお金を稼ぐビジネスマンや持ち家を所有している人、高級車を何台も持っている人などを思い浮かべるかもしれません。そして、そんなセレブの仲間入りをするための第一歩となる基準が、年収1,000万円以上と考える人が多いのではないでしょうか。
さて、日本人で年収1,000万円以上を得ている人は、日本人全体の約5%ほどしかおらず、年収2,000万円以上にいたっては全体の約0.4%しかいないと言われています。また、「Global Rich List」の試算によると、年収1,000万円稼げば世界のトップ0.09%に入る計算になるのが現状です。
世界に視野を広げてみると日本は非常に裕福な国であり、国内総生産(GDP)もアメリカ、中国に次ぐ世界第3位(2015年度)に位置付けられているほど。
* ただし「国内総生産」は人口の多い国が上位にランクインしやすい傾向があり、1人当たりのGDPとした場合は日本は世界25位(2015年度)になります。
先ほどの「Global Rich List」の試算でも、日本の平均所得である528万9,000円(厚生労働省の2014年国民生活基礎調査)で世界の上位0.36%に入ることができるのです。ですので、約70億人もいる世界人口の視点から見れば、年収1,000万円でなくても十分裕福であると言えるでしょう。
“年収が高い=貯金が多い”わけではない
年収1,000万円を超えた時が、富裕層セレブの仲間入りができる第一歩の基準になりますが、「年収が高い=貯金が多い」わけではない点は注意が必要です。
「家計の金融行動に関する世論調査2014」(金融広報中央委員会)によると、日本で金融資産(現金・株式など)を保有していない世帯は30.4%というデータが出ており、これは約3軒に1軒の家庭で金融資産を所持していないことを表しています。
* 年金生活(無収入)している60代以上の夫婦も調査対象になっています。
また、年収1,000万~1,200万円未満で10.8%、年収1,200万円以上(~3,000万円)で11.8%の世帯が金融資産を保有していないという結果となりました。つまり、年収が高いからといって貯金ができるわけではないのです。
年収1,000万円以上の人の多くは、医者や弁護士、外資系サラリーマンなど、仕事が忙しく外面やファッションを常に気にしないといけない職業の人が多いと言われます。そのため,年収が高くなるにつれ出費も多く、さらにお金の使い方を知らないがために実力以上の出費がかさんでしまうケースが多いようです。
(参考文献: ZUU online / https://zuuonline.com/)