【写真】ソウルスクエアモール(Seoul Square Mall)/ソウル(韓国)
Q.最近テロメアという言葉を聞きますが、何のことでしょうか?
A.テロメアは、経年的に短くなっていく老化や寿命に関係する遺伝子のことです。
「テロメア」は、経年的に短くなっていく老化や寿命に関係する遺伝子のことで、この変化を遅らせることで、現代医療では老化予防・若返りの効果が期待されている重要な因子とされています。
1930年代に遺伝学者のハーマン・J・マラー博士と細胞遺伝学者であるバーバラ・マクリントック博士によって発見され(それぞれ1946年と1983年にノーベル生理学・医学賞を受賞)、1985年に生物学者のエリザベス・H・ブラックバーン博士、キャロル・W・グライダー、ジャック・W・ショスタクによるテロメアを延伸させる「テロメラーゼ」の研究で2009年ノーベル生理学・医学賞を受賞したことで一般に知られるようになりました。
その後ビル・アンドリュース博士(Sierra Science 社CEO)により、人間にもテロメアが存在することを公に発表され、さらに人間が生きていくなかで細胞分裂が繰り返されるたびに塩基と呼ばれる化学物質の数が減りテロメアが短くなっていくことが突き止められたのです。また、テロメアは病気や心理的ストレスの蓄積によっても短くなっていくことが様々な研究から判明しており、まさに寿命の長さを決定付ける因子といっても過言ではない重要な遺伝子と言えるのです。
* テロメアによって人間の細胞分裂は50〜60回までと決められているようです。
そこで現在注目されているのが、細胞を若返らせることができる可能性がある「テロメラーゼ」という酵素で、この酵素を摂取することで、テロメアが経年的に短くなるのを遅らせたり伸ばしたりすることを助けると考えてられています。
そしてこれらテロメア関連の研究は、欠損・損傷・機能低下した組織や臓器を、その人自身の体外で培養した細胞や組織を用いて修復・再生する『再生医療』の一つとして世界の超富裕層たちにより注目されており、とくに血液から幹細胞を培養して、体内に再び血液と一緒に戻して若返りを手に入れるという高額施術(1回数百万円〜数千万円)を行なっているお金持ちもよく聞く話です。