【写真】ポロ・ラウンジ(The Polo Lounge)/ロサンゼルス(アメリカ合衆国)
Q.食べ物に対するお金持ちの考え方を知りたいです。
A.お金持ちは共通して、なるべくオーガニック食品を選ぼうとする人が多いです。
お金持ちやセレブ、富裕層になった人たちは、ほとんど共通して「食の安全」に気を使う傾向があります。やはりある程度の資産形成ができあがると、自身の身体を健康に保つことにお金をかけることができるようになり、オーガニックで育てられた食材で素材そのものの美味しさを引き出す料理を食べることに関心が向くようです。そのため、食材や調味料はなるべく安全な物を購入するように心がけ、コンビニで購入できるような加工食品や自動販売機の缶ジュース・缶コーヒーなどは、余程のことがない限り口にしない食生活習慣が身についています。
日本を含めた世界には、オーガニック食材の流通がすでに出来上がっている地域も多数あり、たとえばアメリカのカリフォルニア州・サンフランシスコの郊外にあるバークレー市では、全米有数のオーガニック食材の店が集まる「ファーマーズ・マーケット」が毎週開催されていますが、ここは卸業者を介さず直接農家の人たちが朝一番で収穫した新鮮な旬の野菜や果物を売る移動型市場になっており、近くにはオーガニック系ショップやレストランが入居する建物もあります。
健康食を扱う市場、レストラン、スーパーなど、アメリカで最もオーガニック指向が広がった地域で、菜食主義者の人口も多く、野菜やヴィーガンメニューを豊富にとりそろえる店も増えているそうです。また、カリフォルニアにはナパバレー、ソノマカウンティといった世界有数のワインカントリーがあり、寿命に影響を与えると言われる赤ワインの生産も行われています。
* 北部のブリティッシュコロンビア州(カナダ)も、ベジタリアンに優しい地域として知られています。
富裕層たちは、カリフォルニア州に代表されるような食の安全に手が行き届いた環境を自身の周りにも置いた生活を送りたいという強い欲求があり、ちょっとした家庭菜園や自給自足生活にチャレンジする人も多いのです。