【写真】マディナ・ジュメイラ（Madinat Jumeirah）／ドバイ（アラブ首長国連邦）
Ｑ．富裕層の人たちに共通するお金の考え方はありますか？
Ａ．稼いだお金を有効活用することに神経を集中している人がほとんどです。
富裕層や大富豪と呼ばれるセレブな人たちは、庶民とは異なるお金の価値観を持っています。たとえば、普通の人は仕事で稼いだお金は「預金」すると考えるのが一般的だと思いますが、セレブたちは「投資」に回すことを優先します。
ただ、近年日本では、利益100万円まで無税になる「NISA」や幼少期の時から投資口座を作れるシステムの導入など、国を挙げて株式投資を推進しているので「投資」が身近になってはいます。しかしそれでも、ほとんどの人は日々労働で得てきた大切な賃金を「預金」することが第一選択になっているのではないでしょうか。
「投資」といっても、株式投資、FX、先物、不動産投資、金投資、鉱山投資、クラシックカー投資、コイン投資、暗号通貨投資、事業投資…など、じつに様々な投資先があります。
そしてこれらの中で、多くの富裕層セレブが投資を行う先が、自ら所有するビジネスへ投資することです。ビジネスを大きくしたり、ビジネスで利益を上げるための知識を得ることに投資を積み重ねることで、順調に金融資産（現金・持ち株など）を増やしていくのです。
また、富裕層に共通する思考マインドとして「貯金し続けるとお金が腐る」という格言があります。富裕層はお金をただ貯金して眠らせておくと、ふとした瞬間に大金を散財してしまう出来事が起こることを体験的に知っているので、得てきたお金を上手にビジネスへ投資して（動かして）、さらなるお金を持ってきてもらうことを重視しているのです。
次に、富裕層は積極的に不動産にも投資を行います。なぜかというと、資本主義の世界の中で莫大な不労所得を実現しようとするなら、最終的に行き着く先が「金融と不動産」だからです。プライベートバンクや株式長期投資など「金融」によって継続的な安定収入を実現し、「不動産」を所有することにより、不動の財産を遺すことができるのです。
* 不動産価格は、どこの国でも昔から現在まで長い目で見れば、価格が上昇し続けています。
