【写真】ドゥオモ・ディ・ミラノ(Duomo di Milano)/ミラノ(イタリア)
日本人億万長者の人数と割合
1945年の終戦から怒涛のごとく経済成長を続けてきた日本は、今や世界有数の「富裕層大国」として知られています。実際に、メリルリンチ証券が発表した「富裕層に関するデータ」によると、1998年時点で純金融資産100万ドル(約1億2,000万円)以上を所持する日本人は128万人いると集計されています。
しかもこの数字は、当時の全世界の富裕層数の約17%も占めており、その後さらに資産が多くなっていきました。
“メリルリンチ証券”による富裕層に関するデータ
●2005年度
・富裕層: 81.3万世帯/167兆円
・超富裕層: 5.2万世帯/46兆円
●2007年度
・富裕層: 84.2万世帯/189兆円
・超富裕層: 6.1万世帯/65兆円
●2009年度
・富裕層: 79.5万世帯/150兆円
・超富裕層: 5.0万世帯/45兆円
●2011年度
・富裕層: 76.0万世帯/144兆円
・超富裕層: 5.0万世帯/44兆円
●2013年度
・富裕層: 95.3万世帯/168兆円
・超富裕層: 5.4万世帯/73兆円
●2015年度
・富裕層: 114.4万世帯/197兆円
・超富裕層: 7.3万世帯/75兆円
●2017年度
・富裕層: 118.3万世帯
・超富裕層: 8.4万世帯
* 富裕層: 純金融資産約1億円~5億円未満
* 超富裕層: 純金融資産約5億円以上
* 純金融資産は、預貯金、株式、債券、投資信託などから構成される資産を表します。
* 上記は「野村総合研究所」の公表データです。
また、クレディ・スイスが2014年に発表した「世界の富裕層数データ」によれば、日本では資産1億円以上を所持する人たちが272万人、またBCG(ボストンコンサルティンググループ)が毎年発表している「グローバルウェルス・レポート」の2015年度は、金融資産・動産・不動産を含めた資産1,000万円以上の日本人は約5,000万人、1億円以上の富裕層は約212万人ということが分かっています。
つまり、日本のお金持ちの資産は土地に偏っていると言われているとはいえ、100人に1人の割合で金融資産1億円以上を所持していることになり、かりにその人の配偶者や親・子供がいることを考えると、10家族中1家族くらいは金融資産1億円以上の生活を送っていることになるのです。
さらに、日本人の富裕層は人口のおよそ2%ですが、2020年には69%増加し約359万人になる見通しだそうです。