【写真】ルガーノ湖(lago di Lugano)/ルガーノ(スイス)
Q.経営者はどんな会話をしているのでしょうか?
A.会社の規模によって会話内容に違いが出てくるようです。
経営コンサルタントの石原明氏、プレミアム・インベストメント&パートナーズ社長の午堂登紀雄氏の両氏は、大企業と中小企業の経営者では話す内容に相違があると言います。たとえば、大企業など上場企業の社長や財界人は、社会問題や日本の先行き、この国をどうしたら良いのかといった深く熟考された話をする点が特徴で、政治家と同じような視点の話題が多いそうです。
そのため、情報収集というより、下で働く人たちを育てたい、世の中に貢献したいという気持ちが強く、会話にも奥行きが出ます。また中小企業経営者は、集客や見込み客獲得、利益率を高くする方法など儲かるネタ話や実践的な話が多いそうです。
一方ベンチャー企業(主にIT業種)の経営者は、中小企業経営者よりもさらに細かい話をしており、たとえば「SEO対策でサイトの順位が上がった」、「こんなPPC広告で1億の売り上げを上げた」みたいな話をします。このように、経営者の間でもどの程度の規模の経営をしているかによって、会話の内容が変わってくるのです。
ちなみに、石原明氏の知り合いの財界人は、小学生の時に職を失って路上生活する人たちのニュースがテレビで流れた際、一緒に見ていた母親に「あなたがちゃんとしないと日本はこうなっちゃうのよ」と言われたそうです。このような小さい頃からの教育が、企業活動だけではなく、国益に照らし合わせた経営、愛国心を持った経営につながるのかもしれません。
(参考文献: プレジデント / http://www.president.co.jp/pre/)