【写真】MGMマカオ(MGM Macau)/マカオ(中華人民共和国)
Q.大富豪やお金持ちに人気のミシュラン星付きレストランはどんな店がありますか?
A.2018年時点では、とくにマカオの星付きレストランが人気のようです。
マカオは5ッ星ホテルが世界最多
ラスベガスのカジノ売上を抜いて世界最大のカジノ大国となっているマカオは、約450年間にわたり東洋の中国文化と西洋のポルトガル文化が融合し、150年に及ぶカジノの歴史がある世界的にも珍しい都市です。そしてマカオは、1999年12月20日にポルトガルから中国へ返還され、現在は一国二制度のもと中国の特別行政区として、ポルトガル時代の自治権が50年間守られて政治・制度が成り立っています。
そんなマカオは、世界屈指の国際ツーリズム都市に位置付けられており、カジノを含む統合型リゾート(IR)を複数抱えることで外資の超高級ホテルを呼び込み、今や「フォーブス・トラベルガイド」にて世界最多の5ッ星ホテル施設数を獲得するほど、ラグジュアリーな宿泊施設が多い地域になっています。
フォーブストラベルガイド2018のマカオ5ッ星ホテル
●アルティラマカオ(Altira Macau)
●バンヤンツリーマカオ(Banyan Tree Macau)
●コンラッドマカオ(Conrad Macao)
●アンコールマカオ(Encore Macau)
●フォーシーズンズホテル(Four Seasons Hotel)
●マンダリンオリエンタル(Mandarin Oriental)
●MGMマカオ(MGM Macau)
●ヌワマカオ(Nuwa Macau)
●ザリッツカールトンマカオ(The Ritz-Carlton Macau)
●スタータワースタジオシティ(Star Tower at Studio City)
●ウィンマカオ(Wynn Macau)
●ウィンパレス(Wynn Palace)
マカオは星付き美食レストランの宝庫
また、ホテルと並行して、食に関しても世界中から超一流のレストランが集まっています。
こちらについては、1999年に外資へカジノ運営ライセンスを対外開放するまで、スタンリー・ホー氏が会長を務めていた「SJMホールディングス」が長きにわたりマカオのカジノ市場を独占していた歴史があったことで、当時から交流を積み重ねてきた世界の上流層との人脈により、数々の美食レストランをリスボア系列ホテルに誘致できたことが現在の食の街・マカオにつながっているのかもしれません。
もちろん、スタンリー・ホー氏自身が美食家として有名だったことや、マカオに観光客誘致に最適なIRが数多く存在すること、西洋料理の良い価値観が伝承されてきた歴史があることなども、マカオ(とくにリスボア系列ホテル)にミシュラン星付きレストランが集まる要因の1つになっていると言えるでしょう。
なお、下記のレストランは主に超富裕層クラスの人々に高い人気がありますが、マカオには上質な一般層向けレストランの名店も数多くあります。様々な層の顧客に対応したレストランをIR内に置くことが、2017年まで4年連続で年間3000万人を超えるマカオ旅行客を達成した原動力になっているのだと思います。
マカオのミシュラン星付きレストラン
IR施設名 | ジャンル | レストラン名 | 星評価 |
---|---|---|---|
グランドリスボア | コンテンポラリーフレンチ | ロブション・オ・ドーム | 3ッ星レストラン |
グランドリスボア | 広東料理 | ザ・エイト | 3ッ星レストラン |
グランドリスボア | ステーキハウス | ザ・キッチン | 1ッ星レストラン |
グランドリスボア | 南イタリア料理 | カーサ・ドン・アルフォンソ | - |
ホテルリスボアマカオ | 広東料理 | ティムズキッチン | 1ッ星レストラン |
ホテルリスボアマカオ | ポルトガル料理 | ギンショ・ア・ガレラ | - |