富裕層セレブQ&A

富裕層が多い地域エリア/国/街はどこ?

【写真】カフェ・ド・パリ(Cafe de Paris)/モンテカルロ(モナコ公国)
 

Q.富裕層が多い地域エリア・国はどこですか?
 
A.世界で最も富裕層が多いのは、ダントツで「アメリカ合衆国」です。しかし…

富裕層が多い地域エリア・国はどこ?

富裕層を調査した各種機関の報道や書籍(Forbes誌など)によれば、富裕層セレブに属する人たちはアメリカ合衆国でダントツに多く、富裕層数世界第2位の日本との間に大きな人数差があるようです。

 
実際、2018年9月にアメリカの調査会社ウェルス-X(Wealth-X)が発表した年次報告書によると、保有資産が3,000万ドルを超える超富裕層はアメリカで約8万人にのぼり、この数は世界の超富裕層人口の約31%、国別ランキング第2~6位に位置する日本、中国、ドイツ、カナダ、フランスの超富裕層人口を足しても、アメリカの合計数に及ばないことが証明されています。

 
* 下記はクレディスイスの「グローバル・ウェルス・レポート2016」調査結果です。
* 人口比の富裕層率では順位は変わります。
 

2016年度”グローバル・ウェルス・レポート”

●1位: 米国 41%(富裕層人口1,355万4,000人)
●2位: 日本 9%(富裕層人口282万6,000人)
●3位: 英国 7%(富裕層人口222万5,000人)
●4位: ドイツ 5%(富裕層人口163万7,000人)
●5位: フランス 5%(富裕層人口161万7,000人)
●6位: 中国 5%(富裕層人口159万人)
●7位: イタリア 3%(非公開)
●8位: カナダ 3%(富裕層人口111万7,000人)
●9位: オーストラリア 3%(富裕層人口106万人)
●10位: スイス 2%(富裕層人口71万6,000人)
●10位: 韓国 2%(非公開)
●11位: スペイン 1%(富裕層人口38万6,000人)
●12位: 台湾 1%(富裕層人口35万6,000人)

 
アメリカに富裕層セレブが多い理由は、ITビジネスやスタートアップの世界的拠点となっているサンフランシスコ(シリコンバレー)やハリウッド映画の本拠地に近いビバリーヒルズ、各種ビジネスやスポーツ業界(大リーグなど)で自由度が高いニューヨークを中心に、超富裕層を目指す人たちが集まることが一因にあるからかもしれません。

 
とくに、西海岸(ロサンゼルス近郊)は「ハリウッド」や「ビバリーヒルズ」、「パームビーチ」に、東海岸(ニューヨーク近郊)は「コネチカット州グリニッジ」や「マンハッタン」地区に富裕層の住居が多いようです。

 
また、近年では先進国よりも発展途上国、主にアジア地域(中国・東南アジア)の富裕層が軒並み増加しており、その人数と増加率は、IT関連事業や株式投資などで現在も富裕層セレブが増え続けている日本をはるかに上回っています。
 
* スイスのプライベートバンク「ジュリアス・ベア」の報告書によると、2020年には中国富裕層の総資産がアジアの約7割を占めるとみられており、その額は8兆2,500億元(約158兆円)にも達するそうです。

 
そして、金銭的に豊かになった人たちから、自国に近いシンガポール香港ドバイロンドン(イギリス)を中心とする金融国家にビジネスを拡げる流れができているとも言われます。

 
その中でも、特に富裕層率が大幅に増加しているのが中国で、中国長者番付を毎年発表している「胡潤百富」(Hurun Report)の2016年2月24日付レポートによると、富裕層の中でも最上位に位置する「ビリオネア」(資産10億ドル以上)が最も多く住む都市の調査で、北京(中国)が100人で首位に立ち、これまでトップだったニューヨーク(アメリカ)の95人を追い抜いてトップになったことが明らかになっています。しかも、ニューヨークのビリオネアは去年から4人しか増えなかったものの、北京は32人も増加したそうです。
 
* 第3位はモスクワ(ロシア)の66人、4位は香港、5位は上海

 
また、米調査会社ウェルス-X(Wealth-X)の2018年9月度年次報告書でも、2016年~2017年の間に、保有資産が3,000万ドルを超える超富裕層(UHNWI)の増加率が、北アメリカの伸び率の2倍に当たる19%増を記録したことが公表されました。
 

2012-2017年度”UHNWI”増加率ランキング

●1位: バングラデシュ 17.3%
●2位: 中国 13.4%
●3位: ベトナム 12.7%
●4位: ケニア 11.7%
●5位: インド 10.7%
●6位: 香港 9.3%
●7位: アイルランド 9.1%
●8位: イスラエル 8.6%
●9位: パキスタン 8.4%
●10位: アメリカ合衆国 8.1%

超富裕層が多い地域エリア・国はどこ?

一方、「超富裕層が多い地域エリア・国」と限定した場合は、教育や富裕層サービスの面で歴史が長いスイスモナコが多いです。(超富裕層を3,000万USD以上の資産を有する人と定義)

 
2016年7月31日、富裕層の動向調査を手掛ける企業「ウエルス・インサイト」などによる「純資産を保有する住民数の都市別調査」(居住先の不動産を除く)報告書で判明した結果によると、住民の約3分の1が100万ドル(約1億2,000万円)以上を保有するモナコが首位に立ちました。

 
また、第2位・第3位はスイスのチューリヒジュネーブ両都市で、それぞれ4人に1人、5人に1人が億万長者という比率になり、さらに第4位はニューヨーク(アメリカ)で21人に1人、第5位はロンドン(イギリス)で29人に1人という結果になっています。
 

2016年度”純資産を保有する住民数の都市別調査”

●1位: モナコ
●2位: チューリヒ(スイス)
●3位: ジュネーブ(スイス)
●4位: ニューヨーク(アメリカ)
●5位: ロンドン(イギリス)
●6位: オスロ(ノルウェー)
●7位: 香港(中国)
●8位: フランクフルト(ドイツ)
●9位: シンガポール
●10位: アムステルダム(オランダ)

 
一方、国別の超富裕層が多い地域エリア・国では、英国の不動産総合コンサルティング会社”Knight Frank”の「ウェルス・レポート」(下記は2020年度)が参考になると思います。
 

2020年度”ウェルス・レポート”

●1位: アメリカ 240,575人
●2位: 中国 61,587人
●3位: ドイツ 23,078人
●4位: フランス 18,776人
●5位: 日本 17,013人
●6位: イギリス 14,367人
●7位: イタリア 10,701人
●8位: カナダ 9,325人
●9位: ロシア 8,924人
●10位: スイス 8,395人

富裕層の人気旅行先はどこ?

ちなみに、富裕層が旅行に行く観光地としては、アメリカや日本はそれほど人気がなく、ヨーロッパやオセアニア、アフリカなどを選ぶケースが多いそうです。

 
実際に、世界各地への富裕層旅行を手掛ける国際ネットワーク「Virtuoso」によると、同社の利用状況等の調査で判明した「世界の旅行目的地トップ5」は下記のように公表されています。(2014年度)
 

2014年度”世界の旅行目的地TOP5″

イタリア
南アフリカ
フランス
オーストラリア
ニュージーランド

総括

このように「富裕層が多い地域エリア・国」は、ビジネスや居住地を中心に考えた場合はアメリカ日本シンガポール香港ドバイ(アラブ首長国連邦)、さらに北京・上海(中国)などが多く、別荘やバカンスとして休暇を過ごすエリアとしてはヨーロッパオーストラリアが多いようです。
 

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